a. 消化管粘膜からの消化吸収。         元のページへ。

     高等な生物には栄養素やエネルギーを得るために食物を消化・吸収・分解して
     とりこむシステムがあります。
     食べ物の流れとして口腔、食道、胃、小腸(十二指腸、空腸、回腸)、大腸(盲腸、
     虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)、直腸とながれて肛門から糞と
     して排出します。

               

     食物の流れとして胃腸を通る間に栄養分を吸収するわけですが食物の固まりを胃
     腸の細胞(胃腸の壁は細胞でできていてミクロン単位すなわち1/1000ミリ単位)
     の間を通る大きさに砕く必要があります。
     糖質・蛋白質・脂肪などでできた食物の固まりを一度ブドウ糖とかアミノ酸とかコレ
     ステロールとか最小単位まで分解して胃腸の細胞から血液を通って肝臓などの臓
     器に運ばれまた糖質・蛋白質・脂肪に合成して筋肉の細胞や脳や心臓や肺の細
     胞を作っていくのです。

     細胞でできた薄い膜が体の外と内を区別していて、そのミクロン単位の厚みの仕
     切を水漏れしない位の小さな穴を通して最小単位に分解した栄養素が体の内に入
     っていくのです。    

    仕切の内側でいろんな種類の細胞がいろんな仕事をしているのです。
    この仕切を粘膜といい口の中の透明な皮で食道から胃腸から直腸までの表面を覆
    っています。
    粘膜とは少し違いますが、皮膚も湿布や塗り薬など貼れば吸収するように小さな穴
    が開いているのです。セロファンも同じように水は漏れませんよね、でも理科でなら
    ったように 極小さい物質は通ることができるのです。(半透膜といいます。)

    炎症(細菌などの感染、化学物質、花粉など生物の産生物質による傷害など)、腫
    瘍 (良性腫瘍、悪性腫瘍である癌など)、循環障害(心臓病、血管疾患などで血
    液がうまく流れないため運ぶべき栄養素、酸素、水分、電解質などが必要としてい
    る細胞に届かない。)その他の疾患のためその仕切が壊されるといろいろな病気
    になってしまうのです。
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